中国語で一人称代名詞といえば、「我」です。「我」は老若男女すべての人が使うものですが、実は日本語でお馴染みの「俺」も中国ではよく使われるのです。本記事では日中ハーフの私が中国人の妻の監修の下で、わかりやすく解説していきます。
「俺」の意味
簡単に言うと、「ちょっとダサいけど、そこがユーモアな一人称代名詞」です。元々は田舎の方言で田舎者が使う言葉でしたが、都会人がそれを面白おかしく使うようになりました。日本語での「おら」、「あたい」のような感覚です。日本語と違い、男女問わず使えます。筆者の感覚ではむしろ若い女性が好んで使う印象です。ただし、仲の良い友人間でのみ使われる表現なので、年上と話す時や正式な場では使いません。
「俺」を使った例文
例文1
李:你看看,俺最近买的包包好不好看呀!(見て見て、あたいが最近買ったバックどう!)
王:哇,挺好看的!(わぁ、良いじゃん!)
例文2
李:我明天要搬家了,你能不能来帮我搬东西呀。(明日引っ越しするんだけど、物運ぶの手伝ってくれないかな)
王:sorry,俺明天有事。(ソーリー、おら明日用事あって)
例文1のように他愛のない世間話で使えるのはもちろんのことですが、例文2のように拒絶する時に敢えて「俺」を使うことで言葉をちょっと柔らかくすることもできます。
最後に
仲の良い友達とちょっとユーモアな会話をしたいとき、「俺」を使ってみましょう。この記事が皆さんの中国語の理解に少しでも役に立ったら幸いです!
コメント