中国語には「~族」という単語が多くみられます。流行語の構成要素として使われることも多く、特に若者が良く使います。本記事では日中ハーフの筆者が中国人の妻の監修の下で、わかりやすく解説していきます。
「~族」の一覧
「~族」とは「ある特徴のある人々を分類した言葉」です。日本語にも「暴走族」などという言葉がありますが、中国語には日本語的な考えでは想像もつかないような面白い言葉がたくさんあります。
1,上班族
サラリーマン、OLを表す言葉です。直訳すると「出勤する人」になりますね。
2,恐婚族
結婚に拒否反応を示す人です。結婚の失敗や離婚を恐れています。
3,裸婚族
家、車、指輪、結婚式なしで結婚する人です。中国では結婚においてこの四つの要素はあってしかるべきものなので、ないと「裸婚族」と言われます。
4,虾米族
低収入や不動産の高騰などにより、積極的に消費をしなくなった若者です。ちなみに「虾米」は小エビという意味の言葉です。
5,合吃族
インターネットで人を募って、一緒に食事に行く人々です。一人で入るには忍びない店や、少々値段が高い店に行くために行われます。SNSが発展したからこそ、そういう人々が出てきたんですね。ちなみに支払いは割り勘です。
6,月光族
毎月の給料を全部使い果たす人です。「月光」はどこから来ているのかと言うと、「每个月都会把工资用光的人(毎月給料を使い果たす人)」というところから来ています。
パッと見とても格好いいですが、実は結構悲しい現実的な言葉ですね(笑)
7,躺平族
「横たわり族」、「寝そべり族」と訳される言葉です。意味は過度な競争に疲れ、仕事や購買、結婚などの意欲がなくなり、敢えて頑張らずに最低限生きられる現状を維持できればそれで良いと考える人々です。
8,低头族
「うつむき族」と訳される言葉です。スマートフォンの操作に夢中になって、ずっとうつむいている人のことです。また、「歩きスマホ」をしている人も指します。
9,路怒族
運転中に腹を立てて過激な行動を取るドライバーです。つまり、「あおり運転」をする人のことです。
10,啃老族
「ニート」を表す言葉です。「啃老」は「親のすねをかじる」という意味です。
最後に
日本語では直接ぴったりの言葉がない言葉も多いですね。どれも比較的新しい言葉で、現代社会の一面を表していると言えます。この記事が皆さんの中国語の理解に少しでも役に立ったら幸いです!
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