簡潔!【中国語「都」の使い方】基礎編と応用編に分けて、わかりやすく解説!

文法

「都」は、最初は「すべて」と言う意味で習うと思いますが、実はたくさんの使い方があります。日本人にとっては慣れない使い方もありますが、会話や文章の中で頻出する言葉です。本記事では日中ハーフの私が中国人の妻の監修の下で基礎編と応用編の二段階に分けて、わかりやすく解説していきます。

「都」の使い方☆基礎編

「都」の使い方☆基礎編

・すべて、みんな

・も(強調)

「都」は多くの使い方がありますが、この二つの意味が基本になっています。そのため中国語初級者の方は、まずこの二つの意味を頭に叩き込みましょう。

すべて、みんな

例文1:他们去东京了。(彼らはみんな東京に行った)

「みんな」の意味の単純な使い方です。

例文2:这些是我的东西。(これらはすべて私の物だ)

「すべて」の意味の単純な使い方です。

例文3:你想吃什么?—可以啊。(何が食べたい?—何でもいいよ)

「都可以」や「都行」は「何でもいい」を表す慣用表現です。言い方を変えれば、「すべてOK」ということですね。

も(強調)

この用法の場合、「也」に置き換えることもできます。意味は同じです。

例文1:一点不喜欢。(少しも好きじゃない)

「一点都/也~」は「少しも~」という意味の慣用表現です。

例文2:你原来这会啊。(君ってこんなこともできるんだ)

「~都/也会」は「~もできる」という意味の慣用表現です。話し手にとって予想外で、驚きがあるときに使います。

例文3:连他不会的事情,我怎么可能会啊。(彼すらもできないようなことが、私にできるわけないでしょ)

「连~都/也~」は「~すらも~」という意味の慣用表現です。

「都」は色々な使い方があり、一気に覚えるのは大変です。しかし、中国語初級者の方はとりあえず基礎編の内容だけでも覚えましょう。

「都」の使い方☆応用編

「都」の使い方☆応用編

・どちらにせよ(不変の結果)

・よりも(比較)

・すでに(過去の動作)

・全否定と部分否定

どちらにせよ(不変の結果)

例文:不管她喜不喜欢我,我要向她表白。(彼女が私に気があるかないかにかかわらず、どちらにせよ私は告白する)

「不管~都~」は「~にかかわらず~する」と言う意味の慣用表現です。言い方を変えれば、「すべての状況において、結果が変わらない」ことを表します。

よりも(比較)

例文:今天的你,比谁好看。(今日の君は、誰よりも綺麗だね)

この「都」は、「谁」「什么」などの疑問詞と一緒に使われることが多いです。

すでに(過去の動作)

例文1:你花了那么多钱了,还氪金吗。(すでにあんなにお金使ったのに、また課金する気?)

この「都」が使われる時は、不満の感情が含まれることが多いです。ちなみに、「氪金」は近年のネットスラングで、「ゲーム課金」を表します。

例文21月了,你怎么还没收拾圣诞树呢。(もう一月なのに、何でまだクリスマスツリーを片付けてないの?)

年や月、また時間などに直接くっつけて使うことも多いです。

全否定と部分否定

全否定「都不是」すべて~ではない

例文:他们都不是小学生。(彼らはみんな小学生ではない)

部分否定「不都是」すべて~というわけではない

例文:他们不都是小学生。(彼らはみんな小学生というわけではない)

最後に

「都」は使い方が多くて、マスターするのに時間がかかる文法です。中々覚えられなくて苦戦する人も多いと思うので、ゆっくりと焦らず、まずは基礎編を理解してから上級編を学ぶのをオススメします。

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