中国語では「火锅(huoguo)」。中国の国民的料理で、彼女とデートの時、親友たちと集まる時、会社の新人を歓迎する時……など、仲良く話しながら食事をしたい時に火鍋は第一の選択肢になります。最近では有名店が続々と日本進出してきているので、店を見かけたことがある人も多いと思います。今日はそんな火鍋の魅力と食べ方を紹介します!
火鍋とは
火鍋とは、自分の好きな具材を好きな時に入れて食べる鍋料理です。日本の「しゃぶしゃぶ」と似ていますね。
火鍋のスープはたくさんの種類があります。私が住んでいた上海で人気なのはトマト味のスープ。それと、「マーラー(麻辣)」という激辛のが人気です。その他にも、豚骨系のスープや、魚介系のスープ、キノコをたくさん使ったスープまであります。
これは「マーラー(麻辣)」のスープ。ほとんどの日本人が火を噴くレベルの辛さです(笑)。真ん中には辛いのが苦手な人向けに、ちょこんとトマト味のスープが置かれています。
ちょっとしたパフォーマンスがある店もあります。目の前でスープの完成を見ることができます。
豚骨系のスープ。白胡椒のアクセントもあり、日本のラーメンと少し近いので、日本人がとっつきやすい味ですね。
火鍋のたれ
火鍋の店ではたくさんの「たれ」が用意されていますが、自分で調合しなければいけません。これは正直言って初見殺しです(笑)。「一体何を混ぜ合わせればいいのか分からない……」と思う人も多いでしょう。ここでは一つ、オススメの調合を紹介します。
ごまたれ(芝麻酱)+さー茶じゃん(沙茶酱)+海鮮たれ(海鲜酱)orマーラーたれ(麻辣酱)orキノコたれ(蘑菇酱)+パクチー(香菜)+ネギ(葱)
これが一番無難で、最高の調合です。海鮮か、マーラーか、キノコかは好みで入れます。とはいえ、たれは中国人も皆自分の好みに合わせて作っているので、正解はないです。火鍋は何度たれを取りに行っても良いので(マナー的には3回くらいまで)、試行錯誤を繰り返して自分にとって最高のたれを作るのも楽しいですね。
タレを作ったら、よく混ぜて味見してみましょう。何かが足りないと思ったら、追加しに行っても大丈夫です。
火鍋の具材
火鍋に入れる具材は色々ありますが、基本的な具材はどの店も同じです。ここでは、筆者が特にオススメの具材を紹介していきます。
日本のしゃぶしゃぶと同じように、ささっと鍋で火を通して食べます。羊肉は日本ではあまり馴染みのない食材ですが、とても美味しいのでオススメです。
牛タンも美味しいです。このように、バラのような盛り合わせで提供してくる店もあって、面白いですね。
豚肉や鶏肉の団子は日本でもよくありますが、海老でできたものはちょっと珍しいですよね。しかし、火鍋の具材としては大人気の一品です。多くは写真のように未完成形で出されますが、店員さんを呼べば、団子にして鍋に入れてもらえます。
しいたけ、エリンギ、エノキなどお馴染みのキノコ。しかし筆者が特にオススメなのは……
「キヌガサタケ(竹荪)」です!! 写真のものはキヌガサタケの中に海老団子が包まれていて、更にその上にトリュフが乗っかっているという高級具材です。キヌガサタケの見た目は白い絹のような感じで、食感は若干歯ごたえがある感じで……ちょっと言葉では表すのが難しいです(笑)。ただ、スープの味も良くしみ込んで、クセもない味なのできっと皆さんも美味しく食べられると思います。
最後に
近年、火鍋は日本でも少しずつ流行ってきています。日本にもあるオススメの店は、トマト味のスープが最高の「海底捞(haidilao)」と、やみつきになる激辛スープの「譚鴨血(tanyaxue)」です。是非皆さん、友達とわいわいしながら火鍋を楽しんでみてください!
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